2012年1月1日日曜日

6. まとめ

以上、テストを行って来ましたが、結果をまとめると、
「保存には顔料インクが向いている」
の一言につきます。


それだけで終わっては何なので、ジャンルごとの保存に適したペンをまとめてみます。


油性ボールペンで選ぶなら…

Pentel Rollyがお勧めです。

油性ボールペンで保存性を考えるなら、Pentel Rollyがベストだと思います。描線がやや薄いのが難点ですが、耐光性もCheck Washing耐性も耐水性も全て非常に良好な結果を出しており、他の油性ボールペンの追随を許しません。逆に言えば、Rolly以外の油性ボールペンは、どこかに欠点を抱えています。

※ちなみに、ここでいうRollyはリフィルにBPS7やBPS10を使う単色版のものです。Rollyには多色ボールペン版もありますが、そちらは染料インクなので、耐光性等は期待できないでしょう。

また、uni(三菱鉛筆) PowerTankも、Pentel Rollyほどではありませんが、おすすめです。アルコール等ではある程度流れてしまいますし、多少の退色やにじみもありますが、完全に消えることはないでしょう。なお、SJP-7(金属製)とSP-7(PP製)では、インクの組成が違うらしく、SJP-7(金属製)の方が良好な結果でした。できれば、金属製リフィルのほうがより安心だと思います。

なお、海外製の高級な軸で保存性の高いリフィルを使いたいという需要もあるでしょう。その場合は、Fisher Space Penのリフィルから選択するのが良いと思います。どのテストでも多少の退色やにじみが見られるリフィルですが、どのテストでも完全に消えることはないので、最低限の保存はできることでしょう。パーカー互換(アダプタ経由)やクロス互換が用意されているので、使える軸は多いと思います。


ゲルインキボールペンで選ぶなら…

水性顔料ゲルインキボールペン(SARASA stick除く)がお勧めです。

おそらく、保存を考えるなら、筆記具の中で水性顔料ゲルインキボールペンが最も有力な選択肢となるでしょう。気軽に使えて、にじみにくく、描線も濃くて見やすいものが多いです。uni(三菱鉛筆) Signo 、ZEBRA SARASA CLIP 、Sakura Ballsign あたりが、入手も容易で使いやすいと思います。


水性ボールペンで選ぶなら…

水性顔料ボールペンがお勧めです。

水性顔料ボールペンも、水性顔料ゲルインキボールペンと同じく、有力な選択肢です。描線も濃く、キャップ式ならスプリングチップも使われていないため、筆圧をかけずに書くことができます。ゲルに比べてにじみやすいのが難点ですが、その分軽い書き味のものが多いように思います。今回テストした中では、Pilot V CORN Cuni(三菱鉛筆) Vision Elite あたりが使いやすいように思います。

万年筆で選ぶなら…

1. Platinum Carbon Black
2. Sailor 青墨
がお勧めです。

万年筆は、今回のテストではおまけ的にテストしたにすぎないので、あくまでテストした範囲でということになります。その中では、やはり顔料インクが保存には向いているようです。Sailor 極黒も、保存には向いているとは思うのですが、今回のテストであったように、インク量が多かったりすると、紙面に定着しきれない顔料がにじんだり擦れたりすることがあるように思います。


なお、染料インクの中でという条件なら、Sailor Jentle Ink Blackが、高い耐光性と、ある程度の耐水性を持っており、お勧めできると思います。


終わりに…

以上、長々とテストをしてきましたが、当然のことながら、ペンやインクの価値は保存性だけで決まるものではありません。実際、私が最も使っているペンは、保存の点では特に見るべきところのないPentel Energel です。保存性はいまいちだとしても、速乾性と書き味の軽さと描線の濃さが、欠点を補って余りあると考えています。

そもそも、このテストもいたって適当にされたものに過ぎません。これだけ書いてきて言うのも何ですが、結局は気に入ったペンやインクを使うのが一番というのが、最終的な結論となろうかと思います。

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